最近レア以上の紹介が多かったのでアンコモンから。今日の一枚紹介はこちら
《ファイレクシアの検閲官》
9マナ3/3の白単ファイレクシアン/ウィザードクリーチャーです。
常盤木能力こそ持たないものの常在効果が結構厄介。
「各プレイヤーがカードを唱えた際にファイレクシアンタイプを持たない手札を無効化する」と言う効果と「ファイレクシアンタイプを持たないクリーチャーが戦場に出た際に次の自分のターン開始時まで攻撃不可と防御不可を得る」と言うものです。
つまりこいつは1ターンに複数枚のカードを詠唱するデッキにとって天敵になりうるカードです。特に速攻付与でワンパンを決めるタイプにとっては《竜亀》並みに厄介。奇襲維持で出した《ジアトラの特使》とかは容赦なく自滅します。
とは言えこの効果には穴があり「詠唱したカードおよびその誘発効果で引いてきた手札」には無効化が付与されません。そのためレガシーの《創造の歌》や《遵法長、バラル》と言った詠唱毎に1枚手札を補充して追加で詠唱するようなコンボを止める事は難しいです。
しかし《損切り》によるマナブーストからの大量展開や《刃とぐろの蛇》でドローしてきた2枚目以降のカードの封殺、NPCの運ゲー超連鎖からの事故を結構な割合で防いでくれるでしょう。
もちろんこの効果は「各プレイヤー」なので自分にも有効な点に注意が必要です。
このカードを活かす場合は自分のクリーチャーはある程度ファイレクシアンで固めた上で[ファイレクシアンを持たないカード]→[ファイレクシアンクリーチャー]と言った順番で展開したり、ETBを含めた詠唱後の効果で最大マナのカードを手札に加える、リアニメイトやデッキからの踏み倒し展開効果を活用することで有利盤面を構築できます。
仮に相手から除去呪文を喰らったとしても、それ以降の手札が無効化されるので次のターンまでに手札で構えておいた2枚目の検閲官を出せば再度簡易ロックに落とし込めます。
環境を席巻するような効果ではないかもしれませんが、スタンダードカードの中では面白い準ロック性能を持つカードと言えるでしょう。