久々のカード紹介です。1枚と言いつつ実質3枚紹介になるカードがこちら。
《ギックスに拾われし者、ミシュラ》
BROの神話レアカードで入手先は定期イベント「歴代の戦い」の非重複限定パック。
12マナ3/5と素のスタッツはコストに対して控えめですが、戦闘開始時に自身のディフェンダーや麻痺カウンターを持たないクリーチャーの総数だけバーンとライフゲインという強力な効果。
さらに《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》と合体します。
こちらは赤単の11マナ2/2飛行二段攻撃持ち。
スタンダードで貴重な二段攻撃持ちな上にアーティファクトタイプを持つためシナジーが多く、更に埋没効果で赤ジェムをマッチしていれば墓地から蘇生も可能です。
墓地からの蘇生時に手札を捨てて3枚ドロー半分マナ付与という効果も中々強力。ちなみに「墓地から詠唱」ではなく「墓地から戦場に出たとき」なのでリアニメイト効果でも発動します。
そして合体後のカードがこちら
《ファイレクシアに下りし者、ミシュラ》
9/9の伝説赤黒クリーチャー。戦闘開始時に以下の3つの効果が発動します。
・対戦相手が3体以上のクリーチャーをコントロールしていれば先頭のクリーチャーを破壊し、ターン終了時まで相手のクリーチャーを-1/-1修整。それ以外なら威迫とトランプルを味方全体に付与。
・相手がVGをコントロールしているなら破壊し、それ以外なら対象のクリーチャーかプレイヤーに3点バーン。
・相手の手札が3枚以上なら2枚ハンデスし、それ以外ならパワーストーン・トークンを2個生成。
効果がえぐい
VGテフェリーでメイン除去を行いつつ、サブの除去カードを手札に構える私みたいなプレイヤーに対してぶっ刺さるクリーチャーですね。訓練場消化中に使われて1敗
特に毎ターンVGを破壊する効果がレガシーの《鼓動盗み、ザグラス》並みに厄介。
ちなみにダメージを与えた時ではなく戦闘開始時に効果が発生するため、相手が厄介なVGであるテフェリーやタミヨウ、漆月魁渡などを展開していたとしても合体成功後に即破壊。また合体後は強化されるたびに+9/+9されていくので放置するとあっという間に勝負が決まります。
相性の良いカードを見ていきましょう。
素のギックスと相性が良いのはバーンとライフゲインのXを増やすために大量のトークンを展開できるカードです。代表例はこちら
《大衆蜂起》《穢れた敵対者》
《大衆蜂起》は毎ターン大量の市民トークンを増やせるカード。《穢れた敵対者》はETBで大量にゾンビを生み出せるカードです。採用しやすく速攻性が高いのは後者。
ちなみに《穢れた敵対者》は上手く使えば《ファイレクシアのドラゴン・エンジン》の埋没マナを活用することも出来ます。
大量のトークンが生成されていれば毎ターン20点以上のバーンとライフゲイン。
目標条件の制約が無ければ雑展開しているだけでライフレースに勝てるため強力です。
合体を前提とするならやはりサーチカードが必須…という事でこのカード
《未発見の脅威》
緑タッチが必要ですが、デッキから狙った複数のクリーチャーを6マナずつ付与して持って来れる強力なサーチ呪文。合体に必要なパーツ+αがすぐに揃います。
ちなみに合体すると2体のクリーチャーが1体になるため、デッキにはギックスやドラゴン・エンジンを含めてトークン込みで最低4種類のクリーチャーを入れるのがベター。
クリーチャー奪取呪文でも良いでしょう。
合体した時点で1段回強化されているので18/18。
以降強化のたびに+9/+9されてクソデカスタッツになります。
最大の欠点は《魚の餌になる》や《牢獄の管理人、ヒクサス》による無効化手段です。
合体することでクリーチャー枠が減る関係で入れ替えによる解除が難しく、合体後に無効化されるとデッキの2割が機能停止するという致命的な状況になります。効果が強力な一方で弱点のカードを出されると厳しい黒赤らしいカードですね。
上述の通り敢えて合体させなくても使い方によっては強力な効果を持ち、合体すれば正真正銘のフィニッシャーとして機能するカードです。イベントの目標条件次第ですが専用のデッキを作る価値はあるでしょう。