今回はPW紹介。お題はこちら
《ヴェールのリリアナ》
DMUで実装された黒単PW。某教授を除いてもリリアナとしては9体目です。
Lv60で体力が108と平均より低め。マナボーナスは青黒赤が+3でマイナス無しのバランス型ですね。正直ここだけを見ると微妙な性能。
第一能力はお互いの手札末尾を捨てた後、ジェムを黒と忠誠に3つずつ変換。
第二能力はシールド1の《ヴェールの呪い》トークンを4つ重ねて展開し、対象の相手クリーチャーへ差し迫った死を付与。
第三能力はシールド1の《ヴェールの呪い》トークンを4つ重ねて展開し、相手の盤面のカードをコストの大きい順に4枚破壊&手札の最大コストカードを1枚ハンデス。
またパッシブ能力として毎ターン1回だけ相手の墓地が1枚増えた際に3点のライフを失って忠誠値3を得ることが出来ます。
注目したいのは第二、第三能力で展開される《ヴェールの呪い》トークンです。
このトークンは相手の墓地が1枚増える度にシールド値分のバーンを与えて同じ数の黒or忠誠ジェム変換を行います。マナボーナスが低い代わりにこの《ヴェールの呪い》と《ヴェールの力》でマナと忠誠値を稼いでいくのがこのPWの基本戦術ですね。
墓地は相手側のカードを破壊したりハンデスすることで能動的に増やす他にも「相手が呪文を唱える」「効果でライブラリーを破壊する」事でも増えます。
つまり…
人気PWのダッコンにぶっ刺さります
シールド4の《ヴェールの呪い》がある時にダッコンが第一能力で墓地を4枚肥やすと合計16点ダメージ+16個のジェム変換。更に連鎖が発生してマナや忠誠値をガンガン稼ぎ、次のターンには追加で《ヴェールの呪い》の展開が狙えます。
被ダメ分墓地を増やす《受難の天使》や謀議を繰り返す《策謀の預言者、ラフィーン》の他に自前で墓地肥やし効果を持つPWにもぶっ刺さりますね。
シールド8以上の《ヴェールの呪い》があれば構築次第では毎ターン第二能力や第三能力を連打してワンサイドゲームも可能です。不利盤面でも第三能力で相手の盤面を一掃すれば一気に逆転出来たりします。
注意点として第三能力使用時の忠誠値25消費は4枚破壊+ハンデス1回→《ヴェールの呪い》効果→パッシブの《ヴェールの力》の選択肢の後なので、《ヴェールの力》を途中で使って30を超える無駄な忠誠値を獲得しないよう気を付けましょう。これ結構重要。
では相性の良いカードを見ていきましょう。
《受難の天使》
被ダメ分回復できる常在効果を持つ天使。リリアナのパッシブをデメリット無しで使えるようになるため忠誠値がガンガン溜まります。バーサーカーで特攻するので相手クリーチャーを除去しながらパッシブを使っていく戦術がベター。
《無限の抹消》
マナが溜まっている先頭のカードを捨てることが出来る使い勝手のいいハンデス呪文。神話レアですがクラフトのコストが低いORIカードなので比較的入手は容易。
ハンデスによって相手の選択肢を狭めつつパッシブの忠誠値を稼ぐのが主な使い方になります。リリアナの控えめマナボーナスでも1マッチで使える点が◎
《蒐集家、ザンダー卿》
ETBで2枚ハンデス+相手の墓地が肥えていれば忠誠値を稼げるフィニッシャー。
素のコストが重いのでリアニメイトやモックスでの踏み倒しが前提。
《刃とぐろの蛇》
黒ジェムマッチ後のETBで複数枚ハンデスが出来るアーティファクトクリーチャー。
黒同様に有利色である青ジェムマッチのマナ付与付きドローも優秀。
《グリセルブランドの仮面》
ヴェールのリリアナの欠点である自傷ダメージをカバーする絆魂付与と、特定条件でマナ付与付きドロー効果を持つ装備品。除去の応酬が続く長期戦だと結構役に立ちます。
《痛ましい苦境》
相手がカードを詠唱した際にハンデスが狙える優秀サポート。
《ヴェールの呪い》と組み合わせると相手がカード詠唱で苦境ダメージ→詠唱した呪文が墓地に落ちたりハンデス効果で呪いダメージと言った形で連鎖して大ダメージを狙えますが、黒ジェム変換によって自壊しやすいのが玉に瑕。
《ギックスの残虐》
ハンデス/サーチ/リアニメイトを1枚で実行できる英雄譚。サーチ時の被ダメージが痛いですが、相手のVGやフィニッシャーを第三章でパクれた際のアドは大きいです。
《屍体の掘り起こし》《エドガーの覚醒》《墓所の変容》
各種リアニメイト呪文。手札末尾に移動した高コストクリーチャーを第一能力で捨ててこれらの呪文を使う事で簡易踏み倒しが出来ます。
《霊都の歩哨》
対象プレイヤーの墓地を3枚肥やすことが出来るETB持ち。
《ヴェールの呪い》を展開した上で相手のライブラリーを3枚墓地に送れば12点ダメージ+12ジェム変換という爆アドが狙えます。序盤は自分の墓地を肥やしてリアニメイトさせるのも手。
《交渉の難航》
相手のライブラリー破壊効果が付いた軽量デバフ呪文。《ヴェールの呪い》が出ていれば4マナとは思えないバーンダメージとジェム変換が誘発します。
詠唱には対象となるクリーチャーが必要であることと-3/-3という中途半端なデバフ値が曲者ですが、相手が小型クリーチャーメインなら除去枠で採用の価値あり。
またこのリリアナは《ヴェールの呪い》でマナブーストできるようになってきた辺りから手札切れに悩まされることが多いため、クリーチャーやサポートによる恒久ドロー手段を複数採用するのがベター。
総括としては《ヴェールの呪い》を活かせるかどうかで評価が激変するPW。
ハマれば黒単最強のPWだと勝手に思っています。
上記画像のシールド値だと相手の墓地が増える度に12点バーン+12ジェム変換。つよい
ちなみに《ヴェールの呪い》を展開するまでは被ダメ覚悟で《ヴェールの力》を積極的に使っていった方が良いです。絆魂などライフゲイン手段は確保しましょう。
不利マナボーナスが無い事を活かし、場合によっては有利色ジェムをマッチするより他の色ジェムを2連鎖以上消した方が忠誠値分得するという事も知っておくと◎
欠点としてはサポート破壊を連打されて《ヴェールの呪い》をチクチク破壊されると強みを出せないことですね。また《ヴェールの力》で減った体力を回復する手段を潰されると結構厳しい状況に陥ります。
連合イベントで使うかはさておき、挙動が楽しいので最近のスタンダード訓練場でよく使っています。