白編/青編に続いて現行スタンダード環境の私的代表カード紹介です。
コモン~神話レア、二色以下で選んでいきます。今回は黒編。
《無限の抹消》
黒の代表効果とも言っていいハンデスを体現したカード。
6マナなので各種マナ付与付き効果で引いて即使いやすい点が優秀ですね。
普通の2枚ハンデスならまだしもこのカードは「相手の最初と最後の手札」を捨てるため、手札先頭でマナを貯めている高コストカードを捨てて詠唱妨害をすることができます。
《血の儀式の司祭》
罠ジェムのデメリットにさえ目を瞑れば実質9マナ11/11で展開。
しかもトークン生成で横並びになるので単体除去耐性も持っています。
サブタイプがトークン込みで人間/クレリック/デーモンなのでシナジーもそこそこ見込めますね。
《穢れた敵対者》
たった6マナ+αで使えるゾンビトークン生成機。
トークンを生成してもLvが下がらない上に1Lvにつき2/2を2体生成するため、2ターン目で連鎖からの40/40召喚、重ね出しで100/100召喚とかがザラにあります。
ただ実際使ってみると強力な反面トークン生成時間がクッソかかるため、連戦が多い普段使いには少し不向きです。
《殺戮の専門家》
10マナで相手の先頭を確定除去しながら着地するクリーチャー。
このゲームは目標達成まで相手プレイヤーを倒さない方が良いのでバーサーカーもある意味メリットと言えるでしょう。
ちなみに除去の後に1/1トークンを生成するため、連続で召喚&トークン除去を繰り返せばクリーチャー破壊数目標をあっさり達成できる点も覚えておくと便利です。
《グリセルブランドの仮面》
絆魂と飛行を付与する黒単の装備品。STXの《詩人の羽ペン》がスタン落ちしたためこちらを採用する人も増えたのではないでしょうか。
先頭クリーチャー死亡時に被ダメ+手札とマナ補充が出来るため、絆魂や他のライフ手段を駆使すれば圧倒的リソースアドを稼ぐことが出来ます。
奇襲や犠牲などの自滅効果の他、被ダメを無効化する《苦難の天使》とも相性が良好。
《真紅の花嫁、オリヴィア》
課金限定から通常落ちしたVOWの神話レア吸血鬼。
本体のスタッツは平凡ですが自分の墓地からほぼデメリット無しで毎ターン1体リアニメイトが出来るトンデモ効果を持っています。
《蒐集家、ザンダー卿》や《穢れた敵対者》等のクソ強ETB持ちと合わせるとかなり強力ですね。
《魂転移》
ヴァンガードを優先対象に取れる「追放除去呪文」です。サポートに囲まれた厄介なヴァンガードを狙い撃ちで除去したり、死亡時誘発効果を回避しながら相手クリーチャーを除去することが出来ます。
対象クリーチャーを選択できる追放除去である点や《五者会談》のサーチ対象にならないという点で《虚空裂き》と上手く使い分けましょう。
《暗殺者の色墨》
《魂転移》より1コスト多く追放除去ではありませんが、コモンで入手しやすいヴァンガード優先除去呪文です。
アーティファクトかエンチャントを詠唱するたびに3マナを獲得するためアーティファクトの多いBROや今後追加されるであろうONEとシナジーが見込めます。
《噛掌の忍者》
本来なら威迫を失ったときにしか使えないハンデスを毎ターン使えるバグクリーチャー。しかも捨てるのではなく「追放」なので相手に墓地を活用させずに手札を減らすことが可能。
ちなみに「循環プレインズウォーク」の黒ノードだとこのカードを「最初に召喚して威迫が付与されたとき」に目標がカウントされます。そのため威迫の目標を達成する場合は一度召喚した後にこのカードを入れ替えたり犠牲などで破壊してから再召喚しましょう。
《漆月魁渡》
バグでシールド7以上の効果が常時利用できる文字通りぶっ壊れVG。
毎ターン味方の青/黒クリ-チャーが相手に打点を与える度にデッキの青/黒クリーチャーを1体無償で降臨。
+1効果でノーリスクで1ドロー3マナ付与が使える上に-2効果で1/1のブロックされない1/1忍者トークンを生成する点も地味に便利。
《受難の天使》
毎ターン5回まで被ダメージを無効化できるクリーチャー。
相手のターンでも5回分ダメージを軽減するため、ライブラリーアウトのないこのゲームにおいて二段攻撃やバーンで手数を増やされるかワンパンで倒されない限り試合に負ける事はありません。そして自分の墓地が大量に増えるため墓地を参照する効果と相性が良く、埋没カードを大量に連打することも可能です。
バーサーカーで相手クリーチャーに突撃して自滅するのを防ぐために相手の盤面を更地にするかダメージ軽減を付与してあげましょう。
《屍体の掘り起こし》
ライブラリー破壊効果が付いた使い勝手のいいリアニメイト呪文。自前で墓地を肥やして即蘇生するムーブが強力ですね。
ライブラリー破壊により稀にクリーチャーの蘇生順がズレますが、犠牲で再詠唱することによりETB2回誘発を狙うことが出来るためレアリティ以上にトリッキーなカードです。ダメージ軽減クリーチャーを犠牲対象にして無償で2体リアニメイトするズルも可能
《ヨーグモスの法務官、ギックス》
味方クリーチャーが相手に戦闘ダメージを与える度に打点を与えたクリーチャーの強化値分のライフを消費してドロー+マナ付与。
ターン開始時に手札6枚全てにマナが1マナでも付与されている場合、それらを捨ててのけ者が付与された6枚のカードを踏み倒すことが可能です。5枚ドローしてそれぞれに3マナ付与を行う《一日のやり直し》と相性が良いでしょう。
またのけ者を持つカードから生成されたトークンはターン終了後も残るため、トークンクリーチャーを生成する《穢れた敵対者》などと組み合わせるといきなり100/100を超えるゾンビ生成などのえぐいムーブができます。
前環境から続投の《穢れた敵対者》が連合イベントでは要警戒カードですね。
一瞬でこちらの半分以上のライフを削るトークンを生成する上に軽いマナで出て来るため、除去を構えるなど対策を怠らないようにしましょう。
全体的に見て黒はリアニメイト/自傷ダメージの他にも除去/ハンデス関連の効果が充実しているため意外と初心者でも扱いやすい色です。
欠点としてはサポートを破壊できるカードがかなり限られるため、手持ちに癖の強いカードが多かったり相手のサポートが厄介だと感じたら他の色と組み合わせると良いでしょう。