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《受難の天使》
SNCの黒神話レア。9マナ5/3飛行バーサーカー持ちのナイトメア/天使クリーチャー。
切削16(相手の墓地16枚以上)で絆魂を獲得し、1ターン中5回まで「自身がダメージを受けた際にダメージと同数のライフを回復してライブラリートップから同数のカードを破壊」します。
いやつっっっっっよ
実質プレイヤーへのダメージ軽減効果+墓地肥やし能力を持つクリーチャーです。明らかに9マナの性能じゃない。そもそも1ターンに5回しか発動しないとはいえ相手クリーチャー3体が殴っても全員が二段攻撃を持っていない限り実質ダメージ0です。
欠点としてはバーサーカーで自爆特攻する点ですね。ダメージ軽減を付与するのが一番安定ですが、相手クリーチャーをまめに除去していれば関係ありません。
逆に言えば相手に出された場合はパワー3以上のクリーチャーを出していれば勝手に自滅します。
それ以外だと「墓地にカードが落ちるたびにダメージを与えて来る相手」と相性が悪いです。具体例としてはPWの《恐怖を彫る者、アショク》や《オルゾフの簒奪者、ケイヤ》が天敵。双方が設置するサポートが5回以上バーンを飛ばしてくる上に、墓地(追放領域)が130枚を超えている時にケイヤの第三能力を撃たれると体力が1発で吹っ飛びます。
上記を除けばかなり強力なこのカードですが、実は《悪魔的な客室係》と同様に実装されてから早い段階でナーフされたクリーチャーです。当時は「1ターンに5回まで発動」という制約が無かったのでかなり悪いことが出来ていました。
バーサーカーを持っていることを差し引いても「展開されている間はワンパンで致死量のダメージを受けない限り負けない」というヤバい性能であったため、表向きは「相手がアングラスの第三能力サポートを展開した場合、無限ループに入って試合が終わらなくなるから」という理由でナーフされました。何じゃそりゃ…
どう考えてもそんなニッチ過ぎる理由より「バーンループコンボを受けた際に強制終了せざるをえないから」とか他にも無限ループし得るコンボが色々とあるやろ…
ちなみにナーフ前は《乱動する渦》で11点自傷ダメージを連発して墓地を数百枚稼ぐとか出来たそうな
とは言えまだまだ悪いことが出来るので、相性のいいカードを抜粋して紹介。
まず単純に考えて自傷ダメージを5回まで無視できるという点を活かすのが思いつきますね。代表クリーチャーはこの3体。
《ベレドロス・ウィザーブルーム》はターン終了時に任意で15点のライフと引き換えに大量のジェム変換が可能。墓地もノーコストで毎ターン15枚ずつ増やせます。
ただ変換した大量の緑と黒のジェムを逆利用されかねない点には注意(1敗)
《グリセルブランド》はMasterpieceですがかなり便利なマナ付与能力持ち。ドロー能力と絆魂持ちでライフロス効果が任意発動という点も評価できます。
《スカイクレイブの災い魔》はキッカー込みで召喚すれば相手にだけ20点ダメージを与えつつ23/23で着地という凶悪さ。こちらも墓地が一気に20枚増えます。
ちなみにMasterpieceの《薄暮の埋葬布、リーサ》を試したところ、調子に乗って墓地を肥やしすぎたせいか40点ダメージを8回喰らって回復が追い付かず死にました/(^o^)\
呪文だとおすすめはこの3枚。
《ブレックスの探索》はサーチで4枚持って来れば12点ライフロス。序盤で使ってもキーカードサーチとして使いやすいですね。
《悪魔の教示者》は4枚中1枚サーチしてボードの黒ジェム分だけマナ付与+ライフロス。更に埋没を持つため《受難の天使》で墓地が肥えていれば堕落ジェムなどで墓地から複数回唱えることも可能。詠唱が選択式なので勝手に詠唱されて自滅する危険性無し
《冥府の掌握》は普通に考えたらデメリットが大きい軽量除去ですが、《受難の天使》が出ていれば墓地を肥やしながら相手を除去できる優秀な呪文に早変わりします。
サポートだとこの2枚が良かったですね。
《グリセルブランドの仮面》は先頭クリーチャーが死亡した際にそのパワー分の自傷ダメージを受けて同数のドローとマナ付与が可能。デメリットを気にせず効果発動できる点が強く、ループコンボで高パワークリーチャーをサクれば大量に墓地を肥やしつつ手札とマナ補充が可能です。
90点被ダメで墓地が90枚増えた時は脳汁出ました。なおそのまま殴った方が早かった模様
《アイ・オヴ・ヴェクナ》は汎用的に使えるドロー+マナ付与サポートですね。
《鎖のヴェール》を候補に入れようか迷いましたが、使い勝手があまりよろしくないのでボツ
他にもこのクリーチャーがバーサーカーで自滅しないようにダメージ軽減や二段攻撃を付与したり、相手クリーチャーを除去するカードと組み合わせて守ると良いでしょう。
《確固たる討伐者、レム・カロラス》とかが手に入れやすく採用の色範囲が広くてお勧め
また、埋没持ちカードを大量に墓地へ落として《無限性の支配》と《収穫祭の襲撃》を連打してもえぐい事になります。
PWとしてはライフロスを無視できる特徴から《蜘蛛の女王、ロルス》と相性が良さげ。
黒カードや第一能力がノーリスクで使えるのはかなり優秀。
また、墓地を大量に肥やす性質上《影さす太枝のニッサ》とも相性が良いです。
試しに上記軽量クリーチャー群と影ニッサの《回収されたゼンディコン》を回すと…
戦場の黒ジェムを調整すれば無限ループでなくてもOTK打点を繰り出せます。強い
後は欠点で触れた《オルゾフの簒奪者、ケイヤ》も強力。
第三能力のダメージは自分の墓地も加算されるため、適度に墓地を肥やして第三能力を使えば100点を軽く超えるバーンで相手をワンパン可能。
効果で墓地をガンガン増やすことが出来るので、デイリーイベントの黒緑ノードで「自分の墓地をX枚以上増やす」目標達成にかなり役立つクリーチャーだと思います。
他にも「ライフをX得る」「ライフをX失う」をリスクなく実行できるのも評価点。
レガシーカードを絡めるともっと面白そうな動きをしそうなので研究の余地あり。