ソロゲーPWのMagic: Puzzle Quest雑記

マジックザギャザリング パズルクエスト(MTGPQ)の所感マシマシチラ裏雑記メモ。要望/感想/誤字脱字指摘歓迎です。

PW紹介:群れの希望、アーリン

今回のお題はこのPW

 

群れの希望、アーリン/月の憤怒、アーリン

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MIDで追加された昼夜の両面を持つ赤緑のPWです。

マナボーナスは白-2青+2黒-2赤+5緑+5。+5が2色で有利3色と赤緑PWの中ではかなり優秀。特に青緑土地のアリクスメテスを有効活用できるのが強みです。

パッシブ能力として昼夜で表面と裏面が切り替わり、それぞれ個別の能力を持っているため若干相手の動きに左右されるPWとなっています。能力を見ていきましょう。

 

表第一能力は2/2の狼トークンを4体生成し、自軍の狼部族全体に速攻付与。

表第二能力は自軍の狼/狼男カードの総数だけ忠誠値を上げて最初のトークンでない狼/狼男クリーチャーに「リーダー:狼」を付与。リーダー付与を実質一桁忠誠値で使えます。

表第三能力は《セレスタス》のコピーを戦場に出してジェムを6個赤緑に変換し、忠誠値8点回復(実質忠誠値消費9)。ただ他の能力が強いので昼夜を意図的に操作したい場合を除いて使う事は無いと思います。

 

裏第一能力は手札の狼/狼男に3マナ付与し、ジェム3個を赤緑に変換。

裏第二能力は自軍にターン終了時まで+2/+2と先制攻撃付与し、発動時の忠誠値分のダメージ(最大30点)を相手PWに与えます。

裏第三能力は《月の憤怒》トークンを生成してターン終了時までバーサーカー/トランプル/二段攻撃付与し、自軍の狼/狼男全体にダメージ軽減を付与します。

 

ここまで見ると「表面の第一、第二能力裏面の第三能力めっちゃ優秀じゃない…?」と思います。基本的に変身クリーチャーは変身後の方が強力なのですが、このアーリンに関しては正直変身しない方が使い勝手が良いですね。

 

ただ表面第二能力のリーダー付与については強力な反面注意点もあります。

・狼部族の基本パワーが小さいため第一能力の8/8生成の方が恩恵が大きい

・クリーチャーが1枠に収まるため単体除去で台無しにされやすい

という事です。特に後者は盤面を簡単にひっくり返される恐れがあります。

それらを踏まえて理想ムーブは「表面の第一能力で盤面を横並び強化」からの「裏面の第三能力で《月の憤怒》を生成してフィニッシュ」になると思います。

月の憤怒召喚前に自陣クリーチャー2枠のパワー合計の3倍+10が相手の体力以上ならOTKできることを覚えておくと良いでしょう。

バーサーカーディフェンダーの考慮を忘れないように

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月の憤怒でトドメを刺す理想例です。28+14+47×二段攻撃-8=128点パンチで勝ち

 

相性の良いカードを見ていきましょう。

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《原初の敵対者》
黒の《穢れた敵対者》と違ってLvUP効果が重ね掛けされない(※)ため劣化版の印象が拭えないカード。しかし1マナでも吸収すれば5/4以上で着地し、狼トークンが7体まで場に出て来るため普通に強力です。地味にトランプル持ちなのも◎

※例えばLv10召喚で+10/+10された所に5マナ吸収で強化召喚した場合、Lv15になりますが+15/+15が付与されるのではなくレベル差分の+5/+5補正のみ付与されます

正直このカードとアーリンの能力「月の憤怒」だけで十分戦えるレベルで、逆を言えばこれか後述のトヴォラーを採用しない場合アーリンを使うメリットは薄いです。

 

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《不吉な首領、トヴォラー/深夜の災い魔、トヴォラー》

赤緑にとって貴重なマナ付与付き恒久ドローソースで、マナ吸収することでフィニッシャーにもなれます。狼部族全体にドロー付与+半分マナ付与がかなり偉い。

《秘密を知るもの、トスキ》と《敬愛されるレンジャー、ミンスク》の合いの子のような性能をしているので、メリット/デメリットや用法で使い分けましょう。

 

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《トヴォラーの猟匠/トヴォラーの群れ率い》

《筋骨隆々の破壊者/凶兆の血の破砕獣》

表面第二能力のリーダー付与を最大限活用するなら基本パワーが高いこの2枚。狼トークンがそこそこ場に出ていれば軽く50/50を超えます。

ただし先に触れた通り狙ったタイミングで第二能力を使うのは難易度が高く、最悪除去であっさり返されるため裏面で月の憤怒を召喚した方が安定します。

 

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《群れ率いの人狼》《偉大なる存在の探索》

ドローソースとしてはこちらの二枚もそこそこ便利です。

群れ率いの人狼は比較的軽いコストで4/4スタッツを確保可能。偉大なる存在の探索は序盤にコスト軽減、中盤以降は除去されにくい恒久ドローソースとして機能します。

 

サンプルデッキはこちら。

トヴォラーと落石の谷間で手札とマナを稼いで原初の敵対者を設置。そのままゴリ押すか裏面第三能力の月の憤怒でフィニッシュを狙うデッキです。

比較的安上がりで作っていますが、除去が豊富なので理不尽コンボを喰らわない限りレガシー訓練所でも勝率は良かったです。

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ガチ目に組むなら高級土地や新緑の熟達でマナと忠誠値を一気に稼ぎつつ原初の敵対者を最大活用する感じで組むと理想的なフィニッシュが決めれると思います。

 

PWの欠点としては昼夜(特に昼)を任意で操作することが難しく、ドロー/サーチや相手への妨害能力が無い点ですね。ハンデス除去コンにめっぽう弱いのでデッキ構築の際はリソースを切らさないようにドロー手段の複数採用が必須だと思います。

またクリーチャーは狼部族中心の採用にせざるを得ません。狼部族以外だと能力の強みが消えるため他のPWの方が便利です。

 

評価としては競合相手が多すぎて可もなく不可もなくと言った所ですね。マナルーンやカードが潤沢なら三色サルカンやレン、サムト、ドムリ、緑単、赤単と言ったPWを育成して使い分けた方が良いというのが正直な感想です。

ただ優秀なマナボーナスに加えてMIDの狼部族カードがあれば他の高級カードをそこまで要求されないので「赤緑で育成するPWを絞りたい」「カード資産が少ない」と言った状況なら活躍できると思います。