即死コンボ
主に格闘ゲーム界隈で良く聞く言葉ですが、TCGでは相手に対抗策を取らせることなく問答無用で1ターン内で相手を倒す悪魔のコンボを指します。
MTGPQだと処理をループさせて相手を削り切るコンボがいくつかありますね。
今回はスタンダード環境で使える即死コンボをご紹介。
まず使用するPWはこちらです。
死の権威、リリアナ
破滅の刻(HOU)で登場したバージョンのリリアナですね。
マナボーナスが青+4/黒+5/赤+3とそこそこ優秀な黒単PWです。
今回はこのPWと前記事で触れた穢れた敵対者を使います。
タイトルで既にネタバレ感が半端ないですね
主題となるカードはこちら。
詳細は前記事を参照。ざっくり言うと召喚時に任意選択で手札と墓地から全マナを吸収し、1マナ吸収するごとにゾンビトークンを2体生成できます。
このクリーチャーと「死の権威、リリアナ」の第三能力サポートを使って「ゾンビ1体召喚=4点バーン」のシナジーを狙います。必要忠誠値が15なので発動は比較的容易。
なおサポート破壊を防ぐため、基本的に第三能力はコンボ始動直前に使いましょう。
使用デッキはこちら。検証用で適当に組んだのでごちゃついてますね。
ポイントとしては忠誠値を可能な限り早く上げるカードです。
基本的にはジェムマッチと大界の探検を使って忠誠値15まで持って行きます。相手にもアドが生まれますが、こっちは成立すればほぼ勝ちなので大したデメリットにはなりません。1回使えば大体3~6ターン目位で必要な忠誠値が溜まります。
ヴォーパルソードはどちらかと言えば保険策ですね。アイ・オヴ・ヴェクナでもいいかも
ドローとサーチはこちらの2枚。グリセルブランドの仮面はヴォーパルソードでパワーを上げていれば手札とマナを大量に獲得できますね。忘却の儀式を採用して除去を兼ねつつ先頭の自クリーチャー自滅からの手札補充も狙えるようにしています。
悪魔の教示者は4枠サーチが優秀な上にマナ付与量が想像以上に多いです。基本的に大界の探検が優先で、その他状況に応じて必要なカードを引きましょう。デメリットである自傷ダメージですが地味に仮面とシナジーがあります。
後はマナブースト手段や埋没/堕落関連のカードを入れて完成。
実際の発動例です。
手札に穢れた敵対者と一定量のマナを準備したら第三能力を使用します。
敵対者を唱えて、マナ吸収でゾンビトークンが出始めたらバーン開始。
Lv37=トークン74体+敵対者(ゾンビ)=ちょうど300点ダメージですね。偶然だぞ
実際はトークン29体が出た所で終了です。(合計116点ダメージ)
敵対者が出た際のバーンダメージが出てない…処理順の関係で最後なのかも?
海外WikiによるとPWの最大HPはアングラスの135です。(PvEを除く)
つまり16マナ吸収でLv17まで上げれば軽減されない限り即死コンボとして成立します。
コンボの長所としては
・戦場やボードへの事前展開が不要なので妨害されにくい
・実質キーカード1枚で成立する
・才能の試験で妨害されない
・必須カードが少ないため構築が自由
短所としては
・PWが固定され、黒+無色カードしか使えない
・マナ吸収/ハンデスに弱い
・忠誠値15と一定マナを溜める必要があるので2T以内の成立が難しい
もし2Tキルを狙うなら連鎖してゾンビで殴り倒す方が楽です
といった所でしょうか。デッキは改良の余地がありますが調整はぶん投げます。
ちなみにクリーチャーが殺戮者オンリーだと先置き型の無効化エンチャントや竜亀に弱いです
あくまで「除去による妨害が困難なコンボ」として使うと良いでしょう。
普通にゾンビトークンで殴りきっても強く、手札運と連鎖が噛み合わさればゾンビトークンだけで2Tキルも狙えます。
画像は初手連鎖から黒モックスと敵対者トークンを出せて2ターンキルできた場面
忌むべき者の監視者にモックスで19マナ付与できたのが大きいです
一方でリリアナの第一能力や第二能力で穢れた敵対者を戦場に戻してETBを発動するというトリッキーな動きもできます。第一能力でサクって戻す場合、グリセルブランドの仮面が出ていれば吸収用のマナもある程度確保可能。
「自クリーチャー破壊数をX体以下に抑える」「X体召喚する」の戦闘条件で役立ちそうな初見殺しコンボです。戦い方次第では他の戦闘条件にも活用していけます。
リリアナを持っていればぜひ試してみては。