本家MTGと同様に、このゲームでも各ブロックで流行る環境デッキがあります。
今回は対人戦でよく見る他のプレイヤーが作ったPW＋デッキや各色の傾向に触れて行ければと思います。
まず始めたて(ブロンズ～シルバー)だった頃の各色の印象はこんな感じ
【白】小型トークンや中型の戦士・騎士を出して強化。ごく稀に天使
【青】小型クリーチャー多め。たまにバウンスが飛んでくる
【黒】ゾンビ、クレリック、吸血鬼などの小型が多め。たまに除去や手札破壊
【赤】中型クリーチャー採用率高め。たまにドラゴンや火力呪文
【緑】8割位がニッサの巡礼や土地ブーストからの大型クリーチャー展開
大体が黒と緑のPWが来たら要警戒、赤が来たらこちらが倒せない大型or二段攻撃持ちが出ないようにお祈り。
基本的にコモンやアンコモン交じりのレアが多いデッキと当たることが多く、神話レアやMasterPieceを出してくる相手が少ない印象でした。
始めて間もない頃にレア以下限定で出されて苦戦したTop3をご紹介。
他の色が6～10マナ位の土地でジェムを増やすのに対して、たった3マナで展開できる神話レアでもおかしくない性能のコモンである「ニッサの巡礼」。
シールド1で壊しやすいが、除去しないと先頭クリーチャーが無効化される「抑制する戒め」。
デメリットはあるものの本体のスタッツが壊れていてたった9マナで11点クロック。除去1枚で対応しきれない「血の儀式の司祭」。(テキストは誤訳で正確には5/5デーモンが1体)
これらはオリジンパックのカードで禁止ブロックの影響を受けません。特に前者2枚は「サポートをX回唱える」の達成に使いやすいため、どの環境下でも警戒した方が良いです。
次にゴールド～プラチナ帯でよく見るデッキ傾向とPWを見ていきましょう。
全体的な印象としてレア以上の強力なクリーチャーやサポートが跋扈する環境で、常に相手の盤面を更地にする勢いでクリーチャーを排除していく必要があります。フォーゴトンレルムのカードはまだそこまで見かけない印象ですね。
あくまで傾向なので記載外の色々な要素も出てきますが、その中でよく見かけるやレア・神話レアのカードを絡めて紹介していきます。
【白：主なPW…カレムネ、エルズペス】
絆魂持ちの天使や二段攻撃を持つクリーチャーが主体で、横展開を許すとガンガン押されるミッドレンジ型が多いです。バフを連打されたり装備も併用して出されるとクリーチャー格闘や赤呪文では対応しきれなくなります。
一方でマナブーストの手段に乏しく大型の召喚に2～3ターンがかかるので、手札破壊や除去を構えて厄介なクリーチャーが動く前に有利トレードしていくと良いでしょう。除去もそこまで飛んでこないため相手より大きいクリーチャーに先制攻撃＋バーサーカーや到達を付与して強化される前にごり押しも〇。
【青：主なPW…タミヨウ、アショク、カズミナ】
パワーが高いクリーチャーが少ない色と思いきや、厄介な単体除去を飛ばしてくるアショクやボーラス、奥義からの大量マッチを狙うタミヨウやカズミナなどのマルチカラーPWとそれに付随するクリーチャーが出張してきます。またバウンス以外にもクリーチャーをパクったり追加入れ替えを得るトリッキーなデッキも見かけます。
横展開を厚くして除去/バウンス耐性を上げつつ、厄介な大型を召喚された場合はこちらもバウンスや蛙変化などのカードで即時無力化するような動きがお勧めです。
【黒：主なPW…王神ボーラス、龍神ボーラス、呪われガラク、影さす太枝のニッサ】
序盤は初期リリアナもよく見かけますが、8割位はこのPWと当たります。除去コンが多い傾向で定期的に除去が飛んできたり、イベントルールによっては絆魂持ちを延々と蘇生させてくるパターンも見かけます。
青と同様にメインクリーチャーを1体に絞らず、先制攻撃とバーサーカーを付与した軍団を展開すれば相手のクリーチャーを処理しつつ多少除去されても有利に戦えます。除去対策として呪禁、邪魔者でライフを削ってくることもあるので絆魂もおすすめ。
【赤：主なPW…揺るぎないサルカン、槌のコス】
モックス・ルビーや虹色の橋などのコスト踏み倒し系カードから大型のドラゴンや二段攻撃カードを展開してくるランプ型の傾向が強いです。
特に槌のコスは驚異の赤マナボーナス9(1マッチで12マナ)でいきなり大型を召喚してくるので赤ジェムを残さないように動きましょう。あと画像は上げていませんが無作法な挑発者も相当厄介です。こちらに地上戦力がいる場合、見かけたら即除去しましょう。
確定除去はほぼ飛んでこないため、踏み倒し用のサポートを破壊しながら警戒や到達持ちの大型クリーチャーに先制攻撃を付けていれば勝手に相手から自滅していってくれます。手札破壊で召喚前に潰したり、ジェム変換で赤ジェムの割合を減らすのも効果的。
【緑：主なPW…世界を目覚めさせるものニッサ】
ガラクの対処は黒と同じですが、各種ニッサが出て来ると要注意です。
緑単ニッサが出てきた場合、7割位は環境最強サポートの創造の歌とジェム変換呪文ガン積みコンボからの大型クリーチャー召喚を狙って来ます。8マナ＝マナボーナス+5のPWであれば1回のマッチで出せるため、ニッサ以外でもタッチしている色のPWであれば2～3割出て来る位には環境に蔓延っています。(私もよく使います)
ターンの終りに相手の手札が1枚残して消えたら合図。次のターンから奥義と合わせて鬼のようなジェム変換の連打が待っています。
また枝葉族の報復者を採用している場合、ジェム変換の効果だけで1ターンに100点以上削られる場合があります。
1ターンで創造の歌からの枝葉族コンボが成立した場合は諦めましょう(2敗)
召喚された大型クリーチャーは速攻を持たないため、返しのターンで一気に除去したりバーサーカーや絆魂持ちでダメージレースに無理やり勝つのがカギになります。あとはサポートの即時破壊で連続召喚・強化を止めるのも重要。
ちなみに創造緑ジェム変換に殺意を抱いている方にお勧めの一枚があります。
SXHの青レア「才能の試験」
本家ではインスタントの打消し呪文だったのに、なぜかエンチャントとして収録。
ジェム変換呪文と創造の歌がデッキの8割を占める上に、NPCは基本的に手札のカードを追放しないので簡易ロック状態にできます。あとは条件達成しつつ煮るなり焼くなりどうぞ。お勧めの対策用緑PWはライブラリサーチ能力を持つカズミナです。
【その他環境全体で見るカード】
創造の歌も該当しますが、おおよそどの色でも見かけるカードのご紹介です。
10マナで絆魂とトランプル、+3修正を付与する影槍。黒や赤にとっては相手の呪禁が消えるのも地味に大きなメリットです。
またコストガン無視で毎ターン巨大サイズのクリーチャーやサポートを展開する虹色の橋も強力です。こちらは定期的に限定イラスト版を売ってくれるフブルスプイベントで手に入るものをよく見かけます。
どちらも強力なサポートカードなので、どんなデッキにもサポート除去は1枚入れておいた方がよいでしょう。
実際に戦ってみて厄介と感じたPWやデッキはほぼイコールで強いという事です。
自分が苦戦した相手のデッキ内容を戦闘ログで確認して、どんなカードやPWが強かったのか参考にしてみると、欲しいカードや新しい戦術を見つけることができると思います。
