オススメPW以降、新しいPWの紹介しかしていなかったので初心に返って既存PWの紹介です。過去記事でも軽く触れていますが、今回は内容を掘り下げて見ましょう。
《世界を目覚めさせる者、ニッサ》
海外兄貴達の間では「Nissa WW」と呼ばれる緑単PWです。※WWはWorldwakerの略
マナボーナス自体はそれほどでもないのですが能力の使い勝手が良く、単色PWの中ではランク戦においてトップクラスの遭遇率です。
第一能力が1/1の《森》エレメンタルトークンを4体生成した後に緑ジェム6個変換。
第二能力が2枚ドロー+手札全てに「覚醒4:森トークン2体生成」を付与してサポートトークンの《世界の目覚め》をボードに生成。
第三能力がエレメンタル:リーダーを持つ《目覚めし世界、アシャヤ》トークンを4体生成します。画像はやたら強化されていますが、基本スタッツは2/2です。
このトークンはリーダー以外にも速攻+条件付き呪禁持ちと言う点が強力なので「クリーチャー不採用(詠唱回数0以下)で勝利する」という目標達成にも利用されます。
これらの能力から以前紹介した《レンと七番》と違った運用になるのでそれぞれ代表的なデッキを見て行きましょう。
◆ジェム変換を活かしたランプ型
能力と呪文、土地のジェム変換でガンガンマナブーストして大型クリーチャーを召喚するタイプです。デッキの大半がドローとジェム変換なので圧倒的マナ有利を得ることが可能。
フィニッシャー枠には《年老いた骨齧り》や《ドリッズト・ドゥアーデン》と言ったフブルスプで確定入手できる神話レアの採用をよく見かけます。それ以外にも好きなクリーチャーを採用できるので初心者でも構築しやすいアーキタイプです。
ただしジェム変換デッキ共通の欠点として
「変換後にマッチしなかった場合、大量の緑ジェムを相手に利用される」
「《才能の試験》で呪文を封じられると手札の大半がゴミになる」
といった欠点を抱えています。若干運ゲー要素があるので個人的にはランク戦であまり使わないデッキタイプですね。
ジェム変換型からの派生形で《ターナジール・クアンドリクス》+《世界を彫る者、ファイラス》を最速で設置してトークンの基本スタッツ強化で大ダメージを狙うデッキです。欠点は先述と同様ですが、加えて短期決戦用に除去手段が少ないため「ダメージ軽減持ちのブロッカー」で機能停止します。碑文を除去に変えても良いでしょう
森トークンが速攻を持っているので、事前にクアンドリクスが着地していればクアンドリクスのパワー値×(トークン数+1)の打点を与えれます。
トークンを20個以上生成したり、トークンが少なくてもクアンドリクス自身を強化していればOTK可能
注意点として「クアンドリクスが召喚酔い(攻撃不可)だとトークンのスタッツを強化できない」ため、相手の除去を警戒しつつ召喚する順番には気を付けましょう。
必要レアを落とした派生形として《四角の構え》を利用するタイプや、フラクタルトークン+クアンドリクスを活かせるPWカズミナで構築される場合もあります。
PWの強みとしては
・単色故に育成コスト(マナルーン)が安い
・マナブースト能力が直感的で使いやすい
・速攻持ちクリーチャートークンを生成可能
・フィニッシャー候補が多く、手持ちで一番強いカードを雑に採用できる
と言った点ですね。一方で欠点として
・ボードに緑ジェムが少ない状態で忠誠能力を使っても恩恵が薄い
・第二能力でドローした後、覚醒4が邪魔してマナ付与が遅延する
・緑はクリーチャーの確定除去手段が少ない
といった事が主に挙げられます。
特に最後の点で格闘や警戒で除去できない高スタッツ持ちに備えて接死付与や《古き神々の拘束》《定命の槍》の採用がほぼ必須になると思われます。
逆に相手が使ってきた際には能力や呪文のジェム変換をいかに防ぐか、召喚された大型を返しのターンで対処できるかが肝心です。
相手に連鎖をさせない動きや《才能の試験》《静寂の享楽》による妨害、確定除去の採用が対策としてはベターでしょう。
総評としてライバル候補の《レンと七番》《解き放たれた者、ガラク》と違って初心者から高ランク狙いの人まで幅広く使えるPWです。
初期PWのニッサもそれなりに強力ですが、単色PWとして色が重複するとしても優先的に入手してよい性能だと思います。
緑PMAのニッサがそろそろ実装されるはずなので使用感の比較もしてみたいですね。
⇒まさかの投稿日に実装されました