(2021/12/27修正:モックスルビーでマナ付与されたため記述修正)
今日の一枚はこちら
《溶岩の打撃手》
VOWで登場したアンコモンの0/1赤エレメンタルクリーチャー。
まさかの1マナクリーチャーです。※正確には貯蔵マナ込みで詠唱に2マナ必要
貯蔵マナ(最大15)だけ着地時に恒久バフが掛かり、Xダメージを受けた際に-X/-X分弱体化し、相手のクリーチャーかプレイヤーにランダムでX点ダメージを与えます。
素で見た時にそこまで強くなさそうと思いがちですが、MTGPQではマナコスト≒パワー&タフネスの時点でかなり優秀。特に赤マナボーナスが+7を超えるコスやチャンドラであればたった1マッチで9/10や10/11状態で着地します。
しかも土地などでマナが過供給状態でも無駄になる事が少なく、後述の理由で重ね置きがかなり強いです。
あとメリット/デメリットが表裏一体ですが「基本パワー/タフネスがX以下」の効果の対象にしやすいという事も覚えておくと良いでしょう。
欠点は貯蔵マナの容量が大きいため「ジェムマッチしてこのカードにXマナ、後ろのカードに余剰マナYを与える」と言うムーブがしにくい事と、能力で被弾時にスタッツが減る事ですね。そのため格下ディフェンダーやバーンに対して地味に弱く、除去やバウンスであっさり返されます。
また《モックス・ルビー》と相性が良いように見えますが、何故か貯蔵マナが付与されません。貯蔵マナ0だと唱えることができない事にも注意。
⇒モックスルビーの効果前にジェムマッチなどで基本コストの1マナが付与されていると、貯蔵マナ分は付与されない仕様みたいです。そのため最大マナを付与したい場合は0マナの状態でモックスのマナが付与できる位置へ並び替えましょう。
今回は相性の良いカードの紹介を割愛して、こいつのバグなのか仕様なのか微妙なラインの能力を紹介します。
それは
「戦場のこのカードが貯蔵マナを累積する」
というものです。
例えば貯蔵マナ5で《溶岩の打撃手》を召喚した場合、このカードのスタッツはどうなるでしょうか。
答えは貯蔵マナ分の+5/+5で「5/6」です。
そこへ貯蔵マナ5で《溶岩の打撃手》を追加召喚した場合、どうなるでしょうか。
答えは貯蔵マナが5+5=10扱いで+10/+10
結果15/17になります。えぇ…
※基本スタッツの関係でタフネスも+1されます
貯蔵マナの累積は最大15で、リアニメイトなどで貯蔵マナ0で戦場に出してもこのバフ効果は発動します。そのため累積値が15であれば召喚されるたびに+15/+15のバフ。
1回目に貯蔵15マナで召喚すれば、貯蔵マナに関係なく再召喚で30/32まで急成長。
つまり累積値さえ溜まっていれば最低値の2マナ召喚やリアニメイトを繰り返してバケモノサイズになります。そういえば先日「低コストクリーチャーをリアニメイトしやすい赤タッチカード」を紹介しましたね…
クリーチャーを確定サーチできるPWドムリなどで《群れの結集》を使って墓地を肥やし《尊い戦歌い》でリアニメイトすると爆速で成長します。
重ね置きでかなり強化されるクリーチャーなので、アンコモンながら環境のフィニッシャーとして活躍できる性能です。上手く使ってみましょう。
性能が面白かったので検証で使ったドムリのデッキは別途紹介しようと思います。