除去呪文
MTGでは色々な効果で対象を除去する能力があり「~を破壊する」「-X/-X修正」「ダメージを与える」「~を追放する」という効果を持つものがおおよそ除去として扱われます。またバウンスも広義の意味では除去と呼べます。
MTGPQでは基本的に少数精鋭の殴り合いが多くなるため、相手の能力やサイズに関わらず対象を破壊できる呪文はほとんどの場面でアドバンテージを取ることができます。
以前紹介したジェリー・オーカーは例外
そこで今回はスタンダード環境で単体クリーチャーを除去できる呪文に触れていこうと思います。
全部紹介するとクッソ長くなったのでレアとアンコモン以下で分けていきます。
また数が膨大になるのでバウンス/追放/生贄系/相互破壊系は対象外とします。
漏れがあるかもしれませんがご容赦ください。
ではコストの低い順から見ていきましょう。
格好の餌食
スタン環境で7マナ以下クリーチャーの採用が少ないため正直微妙。
よく見る対象としてはコーの刃使い、泥棒スカイダイバー、強き者の下僕位ですね。
無情な行動
本家と違ってカウンターではなく常盤木能力を持たない最初のクリーチャーを破壊できます。常盤木能力剥がしは二段攻撃や絆魂には有効ですが、普通に破壊する方が早いので微妙なカードです。
メジャーなクリーチャーに飛行などの常盤木持ちが多く、本家と比べると採用価値は薄いため他の呪文採用が無難でしょう。
取り除き
対象範囲が増えた格好の餌食。瞬速付きなのが地味にありがたいですね。
ただし依然重いクリーチャーを破壊するのには不向きです。トークンは0マナコスト扱いなので相手のターンで軽量の速攻持ちやトークンを封じるには良いカード。
厄介な軽量ヴァンガードを破壊できますが、正直スタンでよく見る対象はアショク、カズミナ位しかいません。(11コストのダク・フェイデンを破壊できれば…)
血の長の乾き
コモン版の取り除き。手に入れやすく、始めたての頃なら無難に使える軽量除去です。
陰影のフェイント
増強ジェムの奇数化が安定しないため除去としての使い勝手は正直悪いです。
除去枠は同コストの他カードを採用する方が無難。
学者防衛
貴重な白の単体破壊呪文です。コモンかつおまけ付きなのも地味に優秀。
パワー6以上の対象制限がありますが、中盤以降だと強化やバフで普通に出て来るため腐るパターンは少ないです。
血液凝固
確定除去+おまけ効果で威迫を付与できます。
コモンという事で手に入りやすいのがいいですね。
魔導士狩りの猛攻
こちらもコモンの8マナ確定除去呪文。スタン落ちがまだまだ先で、おまけ効果も付いているので除去枠として十分採用できる性能です。
なおAFRで強力なライバルが出現しました。
不気味な報奨
AFRで追加されたコモンカード。おまけ効果として金トークンを出すため、実質5マナ除去として考えられます。(暴論)
自クリーチャーを対象に取って戦闘条件の調整に使えるのも強い。
コストパフォーマンスを考えるとレア並の性能を持つ確定除去呪文です。
ファリカの献杯
エンチャントサポートを優先破壊する確定除去呪文。瞬速付き。
クリーチャーの対象が最初指定なことに注意ですが、呪禁などを無視できるメリットがあります。
ただ9しマナ以上はマナボーナス+5のPWでも1マッチで出せなくなるのが難点。
パイ包み
9マナの確定除去。コモンで入手しやすく食物デッキなら採用の余地あり。
自クリーチャーを対象に取れるのも評価点で、食物デッキ特有の条件達成前に相手を倒さないよう調整する目的で使えます。
死の国への引き込み
信心で最小5マナで使える神話レア並に優秀な確定除去呪文です。
多色に組み込みづらいですが黒メインなら信心を達成しやすいため優先採用候補。
また自クリーチャーを対象に取れるのも評価点が高いですね。
10マナ表記で敬遠されているのか性能の割にあまり見かけません。
杯に毒
予顕でドローソースを兼ねることができる除去で色々なデッキへ雑に仕込めます。
11マナと割高ですが、基本的に予顕で使うため気にする事は無いでしょう。
こちらも自クリーチャーを対象に取れます。
とどめの一撃
コモンでヴァンガード/クリーチャーを確定除去できる希少なカードです。
しかしクリーチャーを破壊するだけならもっと軽量のコモンが存在しますし、ヴァンガード破壊を視野に入れるなら破壊対象が選択できなくなる代わりに8マナの「魂の粉砕」というほぼ上位互換がレアに存在します。
定命の槍
緑でも採用できる貴重な瞬速付き破壊呪文です。コモンで手に入れやすくクリーチャーが居ない場合はサポートを破壊できるため腐りにくいのも◎。
マナコストが多いですが、ライフゲインでマナを得るため絆魂クリーチャーメインや邪魔者/食物トークンデッキと相性が良いです。
締めくくりの声明
ヴァンガード破壊、ヴァンガードが居なければ最初のクリーチャーを破壊し、自分のクリーチャーにバフのおまけ。あと瞬速付き。
クリーチャー破壊時にマナを得るので除去コンで採用の余地ありですが、1体倒して2マナしか得れない割にデフォルトのマナコストが高すぎるのがネックです。
対象が10マナだろうが20マナだろうが強化されていようが問答無用で1枚交換できるのが破壊呪文の強みですね。一方でトークン生成や呪禁などで除去耐性があるカードに対しては不利になりがちなので過信は禁物。
ただ基本的には有利交換を取れる場面が多いため、色をタッチしていればデッキに最低1枚は採用したい所です。
レア枠の除去呪文は後日別記事にて紹介します。
余談ですが確定除去はMTGでは「前提条件なく対象を破壊できる」事を指します(Wiki引用)
どういう事かというと「~以外」「パワーX以上」「マナコストX以下」という制約条件が含まれず「対象を破壊する」と記載されているものですね。
(今までダメージやマイナス修正、追放以外の破壊呪文=確定除去だと思っていました)