ソロゲーPWのMagic: Puzzle Quest雑記

マジックザギャザリング パズルクエスト(MTGPQ)の所感マシマシチラ裏雑記メモ。要望/感想/誤字脱字指摘歓迎です。

今日の一枚(巨体変異)

今日の一枚紹介はこちら

 

《巨体変異》

BROの15マナ青アンコモンアーティファクトと多相の戦士タイプを持つクリーチャーです。

能力として青ジェムマッチ+キッカーコスト10で+4/+4修整を受け、ETBでこのカードを除く自軍の対象クリーチャーを「強化した上で」「パワー分の+X/+X」を恒久的に付与します。
普通に使えばマナコスト不相応の極貧スタッツで使い所がほぼ皆無ですが、この強化とバフが結構強力です。純粋に強化も便利ですがバフの値が「固定値ではなく現在のパワーの値」を参照するため「《巨体変異》の重ね出しによってバフ値が3→6→9…」とガンガン上がっていく他に、呪文などで一時的に強力なバフを与えてETBで他のクリーチャーを強化するという手法がとれます。

 

このカードを活用するにあたっては踏み倒し手段が必要ですね。
当然青モックスが視野に入りますが、もっと強力なカードがあります。

《漆月魁渡》です。
このカードは効果がバグっていて「シールドの値に限らず青/黒クリーチャーが相手PWにダメージを与えるとデッキ先頭の青/黒クリーチャーをデメリット無しで場に出す」というぶっ壊れ効果を持っています。
そのためデッキの青/黒クリーチャーを《巨体変異》のみにして《巨体変異》か魁渡の-2能力で生成する忍者トークンでダメージを与えれば毎ターン《巨体変異》を召喚してバフが可能と言う訳です。
バフ対象は忍者トークンでも良いですが白/赤/緑クリーチャーが無難でしょう。

この時点でも結構強力ですが、ここに相性のいいカードを加えます。
それは《結ばれし者、ハラナとアレイナ》

このカードは《漆月魁渡》のサーチに引っかからない赤/緑クリーチャーで、戦闘時に「自分以外のクリーチャーへこのカードのパワー分+X/+Xの恒久バフを与える」という効果を持ちます。
これらを組み合わせるとどうなるかというと…

《巨体変異》のETBでハラナとアレイナを強化(+2/+3)して+3/+3修整。
戦闘時にハラナとアレイナのバフで《巨体変異》を+7/+7修整。
次のターンの攻撃時にハラナとアレイナで《巨体変異》をさらに+7/+7修整し、《巨体変異》攻撃時に《漆月魁渡》の効果で無償設置+ハラナとアレイナを強化しつつ+20/+20バフ。

その結果として盤面に到達+先制攻撃持ちの29/32と20/20が並びます。
しかもこれ以降も毎ターンバフで巨大化可能。

ジョダーコンボでスタッツの感覚がマヒしがちですが、接死+先制/二段攻撃持ちが居ない現行スタン環境において素の性能で先制攻撃+到達持ちの20/20越えを格闘で突破するのはかなり困難です。
ダメージ軽減でゴリ押すか「ブロックされない」持ちですり抜ける、先制攻撃+接死を両立させて相討ち位ですね。

ちなみに《舞台座一家の料理人、ロッコ》で《巨体変異》を重ね出ししたり、《不自然な成長》で《巨体変異》のスタッツを倍(※)にしてからバフするなども有効です。
※《不自然な成長》のスタッツ2倍は戦闘時のみなので《漆月魁渡》の踏み倒し必須

 

《漆月魁渡》が居なくてもターン数を掛けつつ重ね出しすれば100/100を超えるスタッツが完成するのでコモン+アンコモンの組み合わせとしては悪くないコンボと言えます。採用できるPWも青+赤or緑とそれなりに多いのも○

欠点としてはやはり除去に弱い事ですね。勿論クリーチャー故に除去に弱いのは当然ですが、このカードは重ね出しとETBありきの高コストクリーチャーなので軽量除去でアドを稼がれると後手後手に回ってしまいます。
ハマれば強力ですが準備に多少時間がかかるのがネック。


半分以上コンボ紹介になってしまいましたがコストが高い割に結構輝くアンコモンだと思います。上記以外にも《ガイアの復讐者》などを強化する目的で使うのもあり。

スタン環境では用途が限られますが、レガシーの軽量バフ呪文&踏み倒し手段とも相性が良さそうです。