今回のスタンダードローテーションで今まで使えてた土地が大量にスタン落ちしましたね。そこで新環境の土地について誰向けか分からないおさらい。
まず一番大きな変化としては当時スタンダード最強の土地であった《まどろむ島、アリクスメテス》が使えなくなったことです。1枚で青4緑4変換+α能力は壊れ。
これによって青緑のマナボーナスが高いPWが実質弱体化しました。カズミナやタミヨウ、キオーラがその筆頭ですね。
次に大きい変化は単色(忠誠ジェム含む)を3つ変換できる土地や地形成付きの土地が大量に落ちた事です。これにより緑以外のPWは土地によるマナブーストがしづらい環境になっています。
これらを踏まえた上で現状使える土地について触れていきましょう。
対象はORI~DMUまで。ジェム変換やマナブーストに繋がらない一部の土地は対象外。
まずオリジン(ORI)の土地ですが、基本的に出番はありません。
6マナなので6マナ付与付きドロー効果で即出し出来るというメリットこそあれど、バラバラの2色を1個ずつしか変換できないため他のマナ付与付きドロー呪文を採用するか同じくORIコモンの《ニッサの巡礼》の方が遥かに強力です。
《魔道士の魔力輪》も12マナ要求する割に毎ターン2マナなので《監視の呪い》のほぼ下位互換と言えます。
次にPMAの土地。無色と緑しかないのでそれぞれ見て行きましょう。
緑PMAは強力な3つの土地に恵まれています。中でも《カルニの庭》は11マナ+緑3ジェム変換+効果により唱えた際に5/5着地という頭のおかしい性能。
《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》はジェム変換能力こそないものの、上手く使えばマナが余りがちな種ジェムを強力なドロー効果で補ってくれます。
無色土地は土地ではなく高コストサポートとして見た方が良さげ。
《ダークスティールの城塞》は無色カード&サポートトークン展開が多いデッキで採用した場合、結晶化ジェムを上手く使えばかなりのマナブーストと連鎖が可能です。
《睡蓮の谷間》は12マナ3ジェム土地としても見れますが、課金入手な上に性能に対して値段がアホみたいに高いので早々見かける事は無いでしょう。
そもそもマナフィールド効果なので土地よりも高級版《ドルイド・クラス》って感じ
MIDとVOWの土地は現在最も主流と言えます。PvPで一番よく見かけますね。
盤面の色ジェム数依存ですが詠唱時に最大25マナを手札に付与。手札が6枚の時に何らかの効果でボードに直接出せば最大30マナ付与が可能です。2個のジェム変換はおまけ程度ですね。
一方で《ヴォルダーレンの居城》は吸血鬼デッキなら採用していいかも知れませんが、忠誠ジェム2個変換は弱い印象。血トークン生成狙いなら他のカード採用が無難です。
土地ではないですが、番外としてVOWの緑レアの《壮麗な日の出》が13マナで緑単3ジェム変換できる良サポート。13マナは重いですがシールド4+ドロー効果付きは偉い。
緑マナボーナスが高いPWを使うなら一考の価値あり。
NEOの土地は少し特殊。
無色土地の《閑静な中庭》《道路脇の聖遺》はそこそこ使い勝手が良いです。
どちらも単色PW向けですが《閑静な中庭》は部族を揃えれば単色3ジェム変換が狙えるため単色PWの部族デッキで優先採用候補。
魂力付きの土地も中々優秀ですね。ジェム2個変換とは言え特定の色を確定で変更できる点は強みです。手札にダブついても魂力効果で腐らないのもGood
魂力の効果としては《皇国の地、永岩城》《天上都市、大田原》が優秀。
正直「赤魂力がバーンダメージで白魂力がトークン生成じゃね?」と思ってる
SNCの土地は正直言って微妙。
サイクリング関連のカードが多かったIKOの時でもそこまで採用されていなかったことを鑑みれば候補にはほぼ上がらないでしょう。
破壊誘発効果付きのコモン土地も1ドロー狙いのために10マナ使うかと言えば…
逆に土地ではありませんが、神話レアの《光素の泉》は白メインなら候補。
アーティファクト関連のシナジーが活用できる白2ジェム変換サポートですね。
誘発条件に白ジェム「X回マッチ」って書いてますが実際は「X個マッチ」です
達成は難しいものの《群れの癒し手》などを使ってジェム白3~5個を1ターン中に複数回マッチすれば圧倒的なアドを獲得できます。
なんか発動するときとしない時があるけど何故…
JMPの土地は多色カードが多い現行環境では微妙ですね。
ジェム3個変換、または9マナ程度だったら入手しやすさと合わせて評価できたかも。
DMUの土地はちょっと毛色が変わります。
8マナかつジェム2個をランダム2色に変換するので一見するとORIの土地の下位互換に見えるのですが、この土地は「強化されない」という特性を持ちます。
「シールド2のくせに強化できないのかよw」と思いますが、強化できない=盤面に複数の展開が可能という事です。AFRの「~クラス」カードが良い例ですね。
そのためDMUの土地は複数回出しても腐らず、出せば出すだけ2ジェム変換が可能とも言えます。自壊しやすい欠点を抱えていますが大量展開できる上に単体土地破壊に強いのもある意味メリット。
ちなみに欠点のシールド数はカズミナの第三能力で補強が可能。
画像中のVGとマナフィールド以外のサポート15個は全部DMUの土地。ジェム変換量がヤバかった
全体的に触れた結果として
・ドロー強めのPWでMID&VOWの5マナ付与土地
・NEOの単色魂力土地
・DMUの土地を複数展開
・緑メインでPMA土地(要アニメーション設定オフ)
と言った感じで多くなりそうです。PMAカードは所有者が少ないから流行らないかも
むしろ土地カードに依存しないデッキがこれまで以上に増えるかもしれません。
例えば白は《群れの癒し手》による後援ジェム変換。青は《損切り》による青単ジェム変換が採用できますね。マナ付与付きの団結効果や奇襲持ちも強いです。
忠誠値稼ぎを気にしないならモックスもありですが、ボードの端に寄ると無用の置物になるのでジェム変換カードの採用は視野に入れておいた方が良いでしょう。
今回は土地カードメインで触れましたが、時間があればこれらの土地を踏み倒せるカードも纏めていきたいですね。