ソロゲーPWのMagic: Puzzle Quest雑記

マジックザギャザリング パズルクエスト(MTGPQ)の所感マシマシチラ裏雑記メモ。要望/感想/誤字脱字指摘歓迎です。

今日の一枚(曖昧模糊)

今日の一枚はこちら

 

《曖昧模糊》

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PMAの青神話レア。9マナでシールド2のエンチャントサポートカードです。

本家MTGではジョークセットに含まれている英語名称《Ambiguity》で(恐らく)日本語版が存在しないカード。そのためMTGPQ上では《模》となっているものの「曖昧模糊(あいまいもこ)」が意味として合っているのでそちらを名称として紹介します。
MTGPQ版の《耕作する巨躯》も「躯」が抜けているので同様の翻訳ガバと思われます
→いつの間にか《曖昧模糊》の表記に修正されていました。

 

カードの効果紹介へ移る前に、青PMAで追加されたメカニズムである拒否ジェムの効果をおさらいしておきましょう。最初に言っておくとかなりややこしい効果です

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拒否ジェムを生成した場合、対戦相手が「拒否された」状態になります。
双方が拒否ジェムを生成した場合は後勝ちで相手側が「拒否された」状態になる点に注意

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「拒否された」プレイヤーが拒否ジェムをマッチした場合は「束縛」状態となり「束縛」1回に付き青以外の有利マナボーナスがターン終了時まで-1されます。

それ以外のプレイヤーが拒否ジェムをマッチした場合はマッチした拒否ジェム1つにつきサポートの《時間の泡》トークンが生成されます。

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《時間の泡》は相手に破壊されると相手のマナ付与された最初の手札を捨てる。自分が破壊すれば相手の手札からマナ吸収とこれまたえぐい性能。
特にハンデスは《ウィザード・クラス》や《一日のやり直し》で手札にまんべんなくマナ付与したり、高コストのカードを使う相手にとって地獄の様な効果です。
拒否や種ジェムと比べると赤の点火ジェムの効果がショボ過ぎて何とも言えませんね…

 

では《曖昧模糊》の性能を見て行きましょう。効果は2つ
・ETB《時間の泡》トークンを1つ生成。
・《時間の泡》トークンが破壊された場合、ジェム3つを「拒否」して相手の先頭クリーチャーに拒否ジェムの総数分の-X/-X修正。
後者の能力が特にヤバイです。

上述のメカニズムの説明から
1.「拒否された」以外のプレイヤー(基本的に自分)が拒否ジェムをマッチするとその数だけ《時間の泡》トークンが生成
2.《時間の泡》トークンがマッチ等で破壊されると《曖昧模糊》の効果で3倍の数の拒否ジェムが生成

つまり典型的な「消すと増えるよ!」の効果ですね。

実際に相手を「拒否された」状態にして《時間の泡》トークンをマッチさせまくれば大量の青ジェム変換と連鎖によるマナブーストが可能です。

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拒否ジェムの生成量がえぐいのに加えて、デバフ効果も強力です。
このデバフ効果は先頭指定のため呪禁やプロテクションの効果を受けず、ダメージ軽減による無効化も受けない上にターン終了時までと言う制約がありません。
つまりコンボ等で1ターンに超高タフネスを持つクリーチャーが出されない限りジェムマッチするだけで一方的に相手クリーチャーを除去することが可能です。

 

欠点としては盤面が《時間の泡》や拒否ジェムで埋まるまで効果が実感しにくい事と、シールドが2なので重ね出ししないと自壊しやすい事ですね。また回りだすと青ジェムを大量生成するので《才能の試験》を筆頭とする青単サポート自壊のリスクもあります。

 

相性の良い青PMAに関しては候補が多いので割愛。良さげな使い方が見つかれば別途紹介しようと思います。
青PMA以外だと拒否ジェムを破壊するための青ジェム変換カードが良さげですね。

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《ひらめきの瞬間》は青単で使えば青ジェム4個変換+ドローが出来る優秀な呪文。
《水の帳、マゴーシ》はジェム3個変換が可能な土地です。相手にも追加入れ替えを渡すデメリットがあるものの、相手が束縛されてマナボーナスがゴミになっていれば怖くありません。もし所有していれば《まどろむ島、アリクスメテス》も青ジェム4つ変換で便利

 

《曖昧模糊》の特性上、改善ジェムの連鎖が起きやすいのでこちらの無色PMAカードも相性が良いです。

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《空虚への扉》は奥義発動を早めるので三色サルカンや白青テフェリーと組み合わせたいですね。拒否ジェム変換が回り始めればあっという間にレベルが上がるので、かなり早く奥儀が使用できるでしょう。立ち直りが付いていて自壊しないのもポイント
《太陽の拳》はかなりのマナ加速が見込めるので追加入れ替えやドロー呪文と合わせて使うとかなりの有利を取れます。

 

始動が遅いため即効性が薄い点や低シールド値の欠点こそあるものの
「青(拒否)ジェム変換によるマナブースト
「先頭クリーチャーへの大量デバフ」
と、やってることが《年老いた骨齧り》&《荒廃唱え》コンボの派生版なんだよなぁ…

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たった1枚の9マナサポートでこの効果はガチで破格。個人的に青PMAカードの中ではモックスの次に手に入れておきたいカードだと思います。
デッキ構築では拒否ジェム/時間の泡関連の青PMAカードとの併用が推奨されるので、パックが単色に偏っている今のうちに集めてしまうのも手ですね

 

《曖昧模糊》を代表とする青PMAのメカニズムは火力に貢献しないため試合展開が遅くなりがちですが「気づいたら相手が行動不能になって勝ってた」と言うパターンが多いです。そのためイマイチ強さを実感しづらいですが、使いこなせばかなり強力ですね。
基本的に「拒否された」プレイヤーがかなり不利になるため、相手が拒否ジェム生成手段を持っておらず束縛でマナボーナスがマイナスされる色のPWであれば一方的に戦うことが出来ます。

まだ実装されたばかりのカードでもあるので青PMAテフェリーと合わせて面白い使い方を模索していこうと思います。