今日の一枚はこちら
《マナ形成のヘルカイト》
VOWで登場した赤の神話レア。12マナ4/4飛行持ちのドラゴンクリーチャーです。
効果は「呪文かサポートを唱えた際にドラゴン・イリュージョントークンを生成」
生成されるトークンはこちら
1/1の飛行速攻持ちトークンで、戦場に出た際に墓地の最後にある呪文かサポートの基本コストに等しいバフを取得。そしてターン終了時にトークンが追放されます。
余談ですが本家と違ってMTGPQでサイクリングしたカードは追放領域に置かれます。また「詠唱」ではないためトークン生成効果は発動しません。例外として《常智のリエール》の効果で墓地には落ちるようになりますが、レガシーでそこまでして墓地を肥やすかと言われると微妙…
この「墓地の最後にある呪文かサポート」について、各種効果の誘発順序を把握しておく必要があります。
①ヘルカイト召喚で着地
②呪文かサポートを唱えて効果発動
③効果終了後にイリュージョントークンが着地
④現時点で墓地の最後のカードを参照してトークンへバフ
⑤上述の②で唱えたのが呪文だった場合、墓地に置かれる
上記順序から重要なポイントは3点。
・サポートのETBや呪文の効果で墓地に落とされたカードがある場合、そのマナコストを参照する
・トークン生成時に参照されるのは唱えた呪文のマナコストではない
・呪文と違ってサポートの詠唱なら墓地の最後のカードは変わらない
という事です。
これらを踏まえると大きく3パターンの活用が出来ると思います。
・手札から高コストカードを捨てる呪文を使用
・墓地先頭に高コストカードを置いてサポートを連打
・コスト不問でとにかく呪文ループ
実際にそれぞれの戦法で使えそうなカードを見て行きましょう。
【ハンデス呪文型】
「トークンバフの効果は呪文効果で捨てられたカードのコストを参照する」という事を活かして手札から高コストのカードを捨てられる呪文をメインで使います。
基本的に1枚捨て+2枚ドローの呪文なら手札切れなくトークンを生成できますね。
捨てるカードの候補としては《血の化身の目覚め》《虹色の橋》《マグマ・オパス》等がオススメです。どれも高コストカードですが、相応の効果を持っていたり赤モックスで踏み倒して詠唱できるため戦闘中に腐る事は少ないでしょう。
【サポート連打型】
「サポートカード詠唱であれば墓地の最後のカードが変わらない」という事を活かしてサポートカードを連打する戦法もありです。特に墓地に任意のカードを落としつつマナ付与カードを補充できる上記サポートは強力。
《ソーサラー・クラス》だけは場に出した瞬間手札を捨てることに注意
墓地へ高コストのカードを落とした後は軽量サポートを連打して爆アドを稼げます。
この2枚は手に入りやすくコストも軽いので1ターンに複数枚唱えやすいです。《ニッサの巡礼》はマナ加速、《監視の呪い》は手札補充も兼ねることが出来ます。
亜種パターンとして《一日のやり直し》でマナコスト3のサポートカードを補充して唱えるという戦法も取れます。
この場合10マナの《一日のやり直し》が墓地に落ちた後に、最大5枚のサポートカードが唱えられます。あくまで理想値なので実際唱えれるのは1、2枚程度
【呪文ループ型】
「呪文やサポートを唱えるたびにトークンが生成される」という事を活かして《ウィザード・クラス》を主軸にドローや追加入れ替え呪文を回す型です。
《竜亀》《信仰縛りの審判官》《才能の試験》《抑制する戒め》《閉所恐怖症》などカード1枚で詰みやすいため状況対応力は下がりますが、爆発力は上記2つの追随を許しません。
私の呪文ループデッキは《マグマ・オパス》が入っているので相手を焼き殺さないように上記画像時点でループを切りましたが、1ターンで半永久的にスタッツを伸ばすことが可能です。「素直にバーンで焼け」は禁句
こちらも亜種パターンとしてボーラスやカーンでマナ付与付きサーチの《テレパスの才能》と《悪魔の教示者》をぐるぐる回すのも面白いです。
ループ自体は安定しないものの、各種サーチもできて軽いマナで回せるのがGood
ただ生成されるトークンがターン終了時に消えるため継続火力として見るとダメージが控えめです。呪文ループ型以外は「コンボ成立したら勝ち確」ではなく「呪文やサポートを唱えるたびに追加ダメージを与える」といったイメージで運用しましょう。
またトークンがトランプルを持っておらず、到達や飛行持ちブロッカーで止められてしまうので過信は禁物です。《錬金術師の計略》で補助するといいかも。
とは言えデメリット無しで飛行速攻持ちの一時トークンを生成できる優秀なカードです。コンボを考えなくてもコスト以上の働きを見せてくれるでしょう。
他に面白い使い方が見つかれば別途紹介しようと思います。