今回はデッキ紹介です。
実用的かどうかはともかくカードのシナジー効果が面白かったので試してきました。
デッキリストはこちら。
ティアマトに多色ドラゴン2種採用の現環境ではよくあるデッキです。
使用するPWは白黒の「オルゾフの簒奪者、ケイヤ」。採用理由は後述。
今回キーパーツになるのは「マスコット展示会」です。
このカードは本家MTGだと「3種トークンを展開する」呪文なのですが、MTGPQでは
・最初の赤白クリーチャーにスピリット・リーダーを付与
・最初の白黒クリーチャーに墨獣・リーダーを付与
・最初の青赤クリーチャーにエレメンタル・リーダーを付与
した後に本家同様の3種トークンを生成する効果です。リーダーの効果は割愛
「先頭の」ではなく「最初の」という所がポイントですね。最大3体までリーダーを付与してそれぞれ強化することが可能です。
まずは白赤のスピリット・リーダー枠として「ヴェロマカス・ロアホールド」
警戒速攻持ちで攻撃時にマスコット展示会をサーチした上でマナ付与が可能。
また警戒で先頭に行くため、ティアマトの後に出してもマスコット展示会でリーダーが付与できます。
続いて白黒の墨獣・リーダー枠として「シャドリクス・シルバークイル」
リーダーを付与した上で攻撃時に増強ジェムが2個出ていれば墨獣トークンが生成されて自己強化されます。二段攻撃持ちも偉い。
最後に青赤を含むすべての色に対応してリーダーが付与される「ティアマト」
ティアマトが先頭の時にマスコット展示会を使うと3回強化で40/40になります。
しかも上記2体のドラゴンを強化状態+半分マナ付与でサーチ可能。
あとドラゴン・リーダーを持っています。
白黒デッキなので「モックス・ジェット」でシャドリクスとティアマトのマナを踏み倒す前提ですね。動きが重いので各種除去と土地を補助として入れています。
実際に回してみましょう。
割と一方的な展開ですが、黒タッチのドラゴンはモックスジェットが着地すればあっさり展開可能です。
この状態でマスコット展示会を使用するとどうなるでしょうか。
ヴェロマカスが1段回強化、ティアマトが2段回強化ですね。
墨獣のリーダーがティアマトに吸われているのでシャドリクスはそのまま。
そしてここでケイヤの第二能力が活躍します。
この能力は13コスト以下のクリーチャーかサポートを追放した上でスピリット・トークンを4体生成。つまり白赤でスピリット・リーダーを持つヴェロマカス(ティアマト)が4段強化されます。
忠誠9の能力で軽量除去を兼ねつつ+32/+32は強力。(ティアマトなら+40/+40です)
なお普通にブロックされた模様。レガシーのダメージ軽減持ちブロッカーは強い…
もう一度ケイヤの第二能力を使って除去しつつごり押しで勝利です。
ヴェロマカス君怒りの12段強化
終盤面倒で選択をスキップしましたが、ヴェロマカスが1回でも強化されていれば毎ターンマスコット展示会を持って来てほぼノーコストで唱えることが可能です。
惜しむらくはモックス・ルビーが無色から赤単に変わってケイヤで使えなくなったことと、マスコット展示会が無色呪文でブーストしにくい所ですね。
あと地味に活躍するのがこの土地
ケイヤの能力でスピリット・トークン4体を出した後にこの土地でドラゴンタイプを付与すれば、ティアマトを召喚した際に即4段回強化されます。
意図的に狙う事は難しいですが…
デッキの性能としては強カードを採用しているので相応に強いですが、ティアマトかヴェロマカスを出せないと手札補充に難ありといった感じでした。断割を外して黒のドロー呪文を採用するのもありですね。
あとケイヤのマナボーナスは+5が2色で優秀ですが、クリーチャーへのマナ供給が基本的にモックス頼りなので展開で沼る可能性もあります。
とは言えマスコット展示会やティアマトのリーダー能力をPWの忠誠能力や各カードのシナジー効果で活用する点では面白いデッキです。
訓練場で同じPWやデッキを使うのに飽きている人は組んでみると良いかも。
カレムネ&赤モックスで組んだ方がサーチ面で安定するとか言うなよ!